R5 高志探究全校発表会

令和5年12月22日(金)に、附属中学校3年生と高校1・2年生の生徒449名が、課題研究発表会を行いました。

本発表会の目的は、「4月から取り組んできた高志探究における研究成果を発表し、質疑・応答を行う中で、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力の向上を図る。また、生徒間の情報交換をとおして、幅広い学問分野に対する興味・関心を高める。あわせて外部有識者などからも指導助言を得ながら、新たな気づきや発見の手がかりを得る機会とし、研究内容の深化を図る。」ことです。

 前半の高志探究Ⅰ・ⅡAポスター発表会では、附属中学校3年生と高校1年生の合同課題研究46班と、高校2年生普通科の課題研究36班が研究内容について発表しました(表1、表2)。1発表10分(発表時間4分、質疑応答の時間4分、移動2分)とし、各班ともに6発表行いました。今年度は、新たに宮城県古川黎明高等学校より1班(4名)が参加し、本校生徒との発表交流が実現しました。

後半の高志探究ⅡB本発表会では、高校2年生理数科14班が2つの分科会に分かれて、口頭発表を行いました(表3)。各班の持ち時間は、前半のポスター発表よりも長く20分間(発表時間9分、質疑応答の時間9分、移動2分)あります。発表者は、助言者や生徒からの質問に頑張って答えていました。前半に続いて、宮城県古川黎明高等学校より1班(3名)が参加し、さらに岩手県立水沢高等学校より1班(3名)が参加し、発表しました。

発表の様子や生徒の感想は、発表タイトルの後にありますので、スクロールしてご覧ください。

表1 合同課題研究の発表タイトル一覧(中3・高1)

表2 高志探究ⅡAの発表タイトル一覧(高2普通科)

表3 高志探究ⅡBの発表タイトル一覧(高2理数科)

【高志探究Ⅰ・ⅡAポスター発表会の発表の様子】

【高志探究ⅡB本発表会の発表の様子】

【生徒の感想(中3)】

  • 高校生と交流する機会を通して、高校生の手際の良さや思考の深め方を知ってすごいなと思った。一年しか変わらないのにこんなに自分と差があるんだなと感じ、少し焦りを感じた。今後一年間の学校生活や高志活動を活かして、自分もこんなふうに成長し、後輩をリードしたいなと思う。
  • 全然関わったことのない高校生さん達と一緒に探究して、何をしたらいいかわからないときもあったけれど、中学校ではあまり経験してこなかった、グループで一つのテーマについて探究し、ポスターを作って発表する難しさを知ったし、最終的に一つの考察にたどりつけたので良かった。
  • 普段あまり関わることのない高校生との合同研究は緊張して、はじめはあまり意見が言えなかったけど、高校生の人たちが積極的に話をふってくれたため、受け入れてもらえてると感じ、言いやすい雰囲気へと変わっていった。全員で一つのことを深めるというのが楽しかった。

【生徒の感想(高1)】

  • 今回は総合的にすごくよかったと思う。去年自分が中学生のときの反省を高校生になった今、改善することがらできてよかった。中学生が居ずらい雰囲気にならないように、声掛けをたくさんすることができた。発表も、人数が少ない中で頑張って発表した。今回の学んだことを今後の高志や、個人研究に活かしていきたい。
  • 普段関わることが少ない附属中三年生と一緒に取り組んだ事により、先輩としての自覚や、細部まで気を配る力を鍛えることができた。このメンバーで集まることはもうないので、貴重な経験になった。
  • 中学生との合同研究だったため、中学生の知識量と意欲に驚き良い刺激をいただきました。また、理数科の先輩のスライドの効果的な使い方や、先行研究の利用の仕方などが参考になりました。
  • 本発表の目的である、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を今までよりも高めることが出来たのでよかった。また、相手にわかりやすいように説明したり、グループでひとつのものを探究して行くことはとても楽しいと感じた。今回の発表で課題に感じたことが多くあったため、先輩たちやほかの1年のグループの発表で良かったところや講師の方のアドバイスなどを用いて、次は、今回の探究よりも深めて活動することが出来ると思うし、深められるように活動したいと思う。
  • 自分が知らなかった学問分野を知れたことが、進路選択において良い経験となったし、他グループの発表を聞くことで、実験の仕方やテーマ設定の着眼点を学ぶことができました。特にも、理数科の発表を聞く中で高校生にもこのレベルの研究活動ができるのだと良い刺激を受けたし、来年度の活動をイメージする一助となりました。貴重な機会をいただけてありがたいと思いました。

【生徒の感想(高2普通科)】

  • あまり興味を持っていなかった探究内容でも聴講してみて気づいたことや新しい発見があった。自身のグループの探究活動に関してはあまり有益なアドバイスを得ることができなかったけれど、自分の興味の幅を広げたり、目の前にいる人に伝えるというプレゼンテーション力を磨いたりととても有意義な時間だったと思う。
  • 自分の発表のスキルをあげただけでなく、他者の発表を集中して聞き、相手の伝えたいことを読み取ろうとする能力がかなりついた。講師の方がおっしゃっていた「質問することは怖いことじゃない」ということからより積極的に自分のこととして相手の発表を考えられるようになった。
  • 中間発表会で自分の班ないし他の班が指摘された点を踏まえ、どのような実験・調査手順にすれば穴がなく、深い内容の研究になるかを話し合った。そのおかげで今回は浅い内容の指摘が来ることがなく、代わりに興味深い質問や指摘を貰うことができたので良かった。また、他の班に質問する際、内容を深く考え込まず、率直に疑問に思うところを質問するよう心がけた結果、質問数を昨年よりも増やすことができたし、それによって発表内容の理解度も増したと思う。

【生徒の感想(高2理数科)】

  • 口頭発表で緊張したが、やってみると意外と楽しく、助言も貰うことが出来て有意義な時間だった。他班の発表も去年は分からないと感じることが多かったが、同学年の発表で興味を持って聞くことができ、質問も出来たので良かった。ほかの分野への興味も高まったと感じた。
  • 他の班のを聞いて、しっかり調べられてるなぁとか、内容が深い研究だなぁと感心した。主体性を大切にしようと思った。内容をもっと濃いものにしないとなと改めて感じた。仕事の分担をしっかりして、みんなの負担を平等にしたい。どちらかというと反省に近くなってしまった。
  • 他の班の発表や彼らに対しての助言者の言葉も聞いて、自分たちもこうすべきだなぁとかこうした方がよりよくなるのではないかと考えることができた。また、普通科の発表も聞いて、現状どういう課題やそれに対しての解決法は何があるのかを知れたりその事象に対しての興味を持てたりしたのでよかった。
  • 担当の教授に「楽しいのが一番、とにかく思いついた方法で実験しよう」と言ってもらい、実験も楽しく手応えのある成果も得られ充実した研究になったと思います。
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