R5 スキルアップ講座
7月26日(水)2~4校時、普通科2年生146名を対象に、スキルアップ講座を実施しました。
目的:研究に必要なアンケートの作成・分析方法を学び、研究スキルの向上を図る。
講演テーマ:「アンケートの作成・分析」
これまで、普通科2年生の課題研究(高志探究ⅡA)では、さまざまなグループがアンケートを用いた研究をしてきましたが、アンケートの質をどのように向上させるのか、ということが課題となっていました。
そこで今年度、もっと研究の質を高めるために「どのような目的で、どのようなアンケートを作成し、どのように分析するのか」ということを、実際に研究している方から学ぶために、スキルアップ講座を設けることにしました。アンケート調査は、大学進学後に、卒業研究などで使用したり、就職後にも仕事として使用したりする可能性がある、有用なスキルです。
本講座では、盛岡大学文学部日本文化学科の嶺岸玲子教授を講師に迎え、研究の進め方やアンケートの作成・分析方法について、実習を交えながら学びました。
また、当日は中学生の一日体験入学の日で、高校生の活動の様子を多くの中学生が見学しました。
【講座の様子】
【生徒の感想】
- 課題設定や研究の着地点など、少し見方を変えるだけで美しくまとめられるのだということを学び、驚くと同時に、自分たちの研究に先行きが見えて安心した。また、高志探究が終わった後も役立てられるような知識を多くつけられたと思う。特にアンケートのつくり方は、社会に出てからも活かしていきたい。
- 自分たちの班の仮説に一貫性がないことと、班員の疑問を取り入れた結果焦点が1つに定まっていないことを指摘された。本格的に探究活動に移る前に再度問いと仮説を見直し、有意義な探究ができるように頑張りたい。
- 研究テーマ設定の際に、自分たちが当たり前だと思っていることが本当なのかについても論文などで調べることが大切だと分かった。自分が持っている知識が全てで正しいという意識には注意したいと思う。また、私の班はアンケートをとる予定はないが、今回学んだことを結果の情報処理や考察に活かしていきたい。
- 何が、なぜ適さないのかがすごくわかりやすく、改善点すべき点を理解できた。自分たちの研究と先行研究が少し違うため、どこを利用すればよいか曖昧だったが、自分たちで新たな手法を用いても良いとわかったため、テーマにあった手法を考えたい。
- 自分たちがやろうとしていたアンケートが受ける人にとって負担になるやり方だと知れてよかったです。研究計画書は言われませんでしたが直すべきところがまだあるので見直していきます。倫理のことを考えているとは全く思わなかったのでびっくりしました。