R60717 高志探究ⅢB英語発表会

令和6年7月17日(水)13:10~16:10(5~7校時)に、高志探究ⅢB英語発表会を実施しました。高校3年生理数科49名が高校2年次から行っている理数課題研究の内容をグループごとに英語で発表し、高校2年生理数科30名がそれを聴講しました。

目的

英語での口頭発表と質疑応答を通して、他者に分かりやすく説明する能力や、やりとりをする能力を育成する。また、将来の学会発表などを見据え、研鑽を積む素地を養う機会とする。

英語発表会に向けた流れ

高志探究ⅢBでは、4月~6月に「研究のブラッシュアップと論文作成」のプログラムで、昨年12月の発表会でいただいた助言をもとに、研究のブラッシュアップに取り組み、それを論文にまとめました。

「課題研究発表会」のプログラムでは、ブラッシュアップした研究内容を自分たちの力で要旨とスライドにまとめます。それを英語科全教員の指導を受けながら、より良いものに修正し、発表準備を進めてきました。

発表会の内容

発表会は、物理・生物・情報・地学の班による第1分科会(いわいホール)と、化学と数学の班による第2分科会(大教室)に分かれて行われ、大学の研究者や本校と岩手県立水沢高等学校のALT計5名に先生方から助言・指導をいただきます。

1グループの発表時間は15分(発表10分、質疑応答5分)で、生徒は、8分、10分、15分で鳴るベルを目安に発表を行います。また質疑応答の時間には、生徒から質問に加えて、内容に関することは大学の教員から、発表や英語に関することはALTから質問があり、発表者はそれに対して英語で回答します。

なお、2つの分科会ともに、発表会の司会とタイムキーパーは生徒自身が務めました。

第1分科会(物理・生物・情報・地学分野)の発表

CONTENTSTITLE (GROUP)
Presentation 1On the Length of String and Rate of Decrease of Sound Pressure in A String (Physics Group)
Presentation 2Relation between Water Hardness and Water Purification Effects of
Eco-Bio Blocks
(Biology Group 1)
Presentation 3Microbial Fuel Cell Using Bifidobacterium (Biology Group 2)
Presentation 4Effect of Rhizobium Inoculum Concentration on Lentil Cultivation (Biology Group 3)
Presentation 5The Relationship between Main Components and Heat Generation in Fermentation (Biology Group 4)
Presentation 6Development of A School Guidance Application for Visually Impaired People (Informatics Group)
Presentation 7Modeling of Clastic Veins Associated with Own Liquefaction -Aiming at Modeling of Sand Veinsー (Geology Group)

【助言指導者】 

  • 岩手大学教育学部 理科教育科 馬渡 健太郎 教授
  • 本校ALT Mr. Calvin Rens

第2分科会(化学・数学分野)の発表

CONTENTSTITLE (GROUP)
Presentation 1Study on Shape of Hydroxyapatite Crystals and Amount of Material Adsorption (Chemistry Group 1)
Presentation 2Electrode-Solution Relationship in Zinc Anodization -Difference between Black and White Film-(Chemistry Group 2)
Presentation 3Relationship between Oxidation of Apple Polyphenols 
and Deodorizing Effects
(Chemintry Group 3)
Presentation 4Aggregation Activity of Polyglutamic Acid -The Relationship between the Type of Inorganic Floculant and the Change of Optimum Amount of Polyglutamic Acid- (Chemistry Group 4)
Presentation 5The Relation between the Anthocyanin Concentration and the Effect of Sunscreen (Chemistry Group 5)
Presentation 6Consideration of The Elliptical Version of the Trochoid (Mathematics Group 1)
Presentation 7Pell Equation Extensions (Mathematics Group 2)

【助言指導者】 

  • 岩手大学理工学部化学・生命理工学科 Etty Nurlia Kusumawati 助教
  • 東北大学大学院理学研究科数学専攻 Cavallina Lorenzo 助教
  • 水沢高校ALT Ms. Brittany Mclaughlin

発表と質疑の様子

生徒の声

  • 発表者(高3理数科)
    • 少し専門的な内容を初めて聞く人にでも分かりやすく説明する力が身についた。また、ネイティブでは無い人に対して話すため、読むのとは違って聞いていてわかりやすい英語を考えて話す力も身についた。英語を話すのは読んだり書いたりするのとはまた違う大変さがあると改めて感じた。このような機会があって本当に良かったと思った。
    • パワポを作るときにどうすれば聴衆の目を引き付けるか、分かりやすく説明できるかなどを考え、より有効なものの作り方を学べたと思う。 また、言葉で説明するときに単調にならないように、強調したいところはよりゆっくりはっきり大きく言ってできたと思う。 直前に考えて質問へのたどたどしい返答にならないように事前に何が来るか予想して、それに対する正確な答えを用意し、より信頼性のある返答ができたと思う。
    • 相手に伝えるという意識が、はっきりと話すことや手振りに現れると感じました。また、理系こそ英語が必要不可欠になると改めて強く実感したので、英語を話せる力をつけるために音読を頑張ろうと思いました。この発表会を通して、英語を使うという意識が着いたことが変化だと思います。
    • 他言語でのプレゼンテーションには、自分の研究を伝えるに至るまでに、発音や文法の確認、デリバリーをよくするための暗記など、日本語プレゼンにはない多くの壁が存在することを痛感した。日本語であれば、原稿がなくとも考えをまとめ、よどみなく話せるが、英語だと例え暗記したとしても、飛んでしまったときに再構築するのは難しかったり、原稿を読んだとしても目を聞き手に向ける余裕はなかったりと、自分の現在の実力に改めて気づくことができた。
  • 聴講者(高2理数科)
    • 発表を聞く前は、なるべくネイティブの方のようにスピード感のある英語で発表するのが良いと思っていたが、先輩方の発表を聞いたり、先生方の助言を聞いたりして、専門的な内容について分からない人に説明する時はゆっくり話し、発音など聞き取りやすさを重視するべきだとわかった。また、質疑応答の時には正確に英語を聞き取り、原稿が無い状態で即座に対応しなければならないという大変さを知り、来年私もちゃんとできるように努力しなければならないと感じた。先輩方の発表する姿はかっこよかった。私もそのようになりたい。
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