R60703 JICA研修員との交流
令和6年7月3日(水)2~4校時に、高校1年生の希望者8名が、国土交通省一関防災センター 北上川学習交流館あいぽーとにて、独立行政法人国際協力機構(JICA)の研修で訪れた中南米12カ国14名の防災担当行政官と交流を行いました。
目的
国際協力機構(JICA)の研修で一関遊水地を訪問している外国籍の研修員に対して、研修の目的と研修に来た背景等について質問し、研修者の出身国で生じている課題とその解決に向けた取り組みについて学び、国際理解を深める。
経緯
令和元年に、JICAが主催する「気候変動に対する順応的流域管理(適応策)『災害リスク削減と生体保全』コースの研修」に、高校1・2年生の希望者9名が参加し、外国籍の研修者と交流を行った。その後、新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、JICAの研修に参加することはできなかった。
今年度、国土交通省の職員の方とフィールドワークⅠの打合せを行った際に、JICAの研修が行われることを知り、研修者と本校生徒との交流について依頼した。そして5年ぶりにJICAの研修に本校生徒が参加することが決まった。
JICA関西センタープレスリリース「中南米12か国の防災担当行政官が北上川の治水事業を学ぶ~JICA研修員が北上川学習交流館と大林水門を訪問~」(令和6年6月26日)
交流の内容
参加した生徒は、6月25日(火)にフィールドワークⅠ「治水・防災コース」の野外巡検として、北上川学習交流館あいぽーとを訪れ、一関遊水地の仕組みや建設の経緯、地権者の方の話を聞いて学習を深め、さらに一関遊水地が日本だけでなく国際的にも貴重な施設であることも学んでいる。
今回、JICA関西センターの 「 中南米総合防災 」 研修で一関遊水地を訪れた防災担当行政官と一緒に、講義「北上川の治水事業と地域の発展」を受講し、その後、2グループに分かれて防災担当行政官の方々(出身国:ブラジル、チリ、コロンビア、コスタリカ、ドミニカ共和国、エクアドル、 エルサルバドル、グアテマラ、メキシコ、ニカラグア、パナマ、ペルー)に、それぞれの国の災害や防災に関する取組について質問し、各国の防災の現状について理解を深めた。また各国の方々からも質問があり、探究学習として防災に取り組んでいることなどを話していました。
交流の様子
生徒の声
- 前回のフィールドワークより深く防災や治水について学ぶことができとても役に立ったと思う。国際社会との関わりを持つことで現状を把握し、課題解決につながるのではないかと強く思った。そのために勉強していきたいと思い、勉強への意欲が高まった。
- 外国と日本の違いがわかって理解が深まりました。大統領が代わると政策が大きく変わるため短期間での防災対策しかできないという話が心に残りました。また、防災訓練で色々な工夫がされていて、日本も学べることがあると思いました。
- 日本とは生活様式が異なる人と、遊水池事業という一つの物事を色々な角度から見れたので、自身の知見を深めることができた。とても良い機会になった。
- 実際にスペイン語圏の方々との交流を通して、日本にはない治水対策であったりとか住民の意識や声がけであったりの話を現地の方から直接聞くことが出来てよかったです。今回は通訳を通して且つ治水についての交流でしたが、次回は治水以外のその国の魅力であったりとか一関の魅力出会ったりを自分の言葉で彼らに質問出来たらいいなと思います。