R6 高志探究ⅡA(高2普通科対象)
目標
様々な事象に関わり、科学的な見方・考え方を働かせ、探究の過程を通して、自己の在り方生き方を考えながら、課題を解決するために必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
- 対象とする事象について探究するために必要な知識及び技能を身に付けるようにする。
- 多角的、複合的に事象を捉え、自然や文化などに関する課題を設定して探究し、課題を解決する力を養うとともに創造的な力を高める。
- 様々な事象や課題に主体的に向き合い、粘り強く考え行動し、課題の解決や新たな価値の創造に向けて積極的に挑戦しようとする態度、探究の過程を振り返って評価・改善しようとする態度及び倫理的な態度を養う。
学習内容
高校2年生普通科(文系・理系)を対象として、「総合的な探究の時間」の代替科目である「高志探究ⅡA(学校設定科目)」として実施する。「テーマ設定(4~5月)」「フィールドワークⅡ(10~11月)」「課題研究(6~2月)」の計3つのプログラムからなる。また、研究に加えて、講演会や発表会等の一部を夏と冬の特別授業として実施する。
実施方法
隔週火曜日6・7校時に実施する。週時数は1時間(1単位)だが、研究の準備・片付けの時間を少なくして研究時間を長くするために隔週で実施する。また、7月下旬と12月下旬に探究活動のみを行う特別授業期間(1単位)を設けている。毎週実施する分と特別授業の分を合わせると2単位となる。
「研究テーマ設定」では、昨年度の高志探究Ⅰの取り組みを生かし、「一関地域から日本・世界へ」に関連させて、個人ごとに自由に研究テーマを設定する(春季休業期間)。個人ごとに立てた研究テーマにしたがって、グループ編成に向けた希望調査(希望する分野、個人で設定した研究テーマの入力)を行い、それを基にグループを編成する(今年度は、1グループ2~5名、42班を編成)。グループ研究開始後は、(グループとしての)研究テーマを設定し、研究計画書を作成する。6月には校内の教員や同じ分野の研究グループの生徒に対して研究計画発表会を行い、研究内容の妥当性や実現性について議論し、研究計画の修正を行う。
「フィールドワークⅡ」では、研究グループごとに研究テーマに沿って見学地・調査地を計画する自主研修型の野外巡検を実施する。生徒自らが必要な情報を収集するために、担当者とアポイントメントをとり、移動の方法やタイムテーブルなど事前計画を立てて巡検に臨む。
「課題研究」では、フィールドワークⅡで収集した情報を活用しながら、一連の科学的手法に基づいて発展的な探究活動を行う。理系的な研究テーマでは観察・実験を行うことを推奨し、文系的な研究テーマでも得られた結果を統計学の手法を用いて科学的に処理・考察する。9月中旬に、大学の教員等を含めた中間発表会(ポスター発表)を行い、12月下旬には校内発表会(ポスター発表)を開催して、プレゼンテーションスキルを高める。1月以降は、校内発表会での助言を踏まえて、研究内容をさらに深める。
担当教員は、高校2学年を担当する教員全員(14名)で、①各グループの活動状況を把握しながら、一緒に研究内容について考えること(スケジュール管理を含む)。②必要に応じてフィールドワークを行う際に訪問先との連絡調整、引率を行うこと。③発表会で作成する要旨やポスターの内容の添削指導を行うことを担う。
【副教材】課題研究メソッド2nd Edition(啓林館)
実施内容・スケジュール(一部予定を含む)
回 | 月日 | 校時 | 内容 | 資料 |
---|---|---|---|---|
春季休業 | 個人研究テーマの設定 | WS | ||
1・2 | 4/23 | 6・7 | ガイダンス 【テーマ設定のプログラム】 研究倫理・安全倫理 研究テーマ設定 先行研究調査① | WS |
3・4 | 5/7 | 6・7 | 先行研究調査② 研究計画書の作成① | WS |
5・6 | 5/21 | 6・7 | 研究計画書作成② | |
7・8 | 6/4 | 6・7 | 研究計画発表会 | WS |
9・10 | 6/18 | 6・7 | 研究計画書の精査・修正 【課題研究のプログラム】 研究調査① | WS |
11・12 | 7/2 | 6・7 | 研究調査② | WS |
特別授業 | 7/23 | 1~2 3~4 | 研究調査③ 高志探究ⅢA成果発表会聴講 | WS 参考 |
特別授業 | 7/24 | 1~4 | 研究調査④ | WS |
特別授業 | 7/25 | 1~4 | 研究調査⑤ | WS |
特別授業 | 7/26 | 1~4 | SSH講演会①(理系)「身近なところから医療・宇宙分野まで広がる形状記憶合金」 (文系)「東北地方からの若年女性の人口流出に関する研究~女性たちはなぜ故郷をあとにするのか~」 | |
13・14 | 8/20 | 6・7 | 研究調査⑥・ポスター作成 | WS 参考 |
15・16 | 9/3 | 6・7 | ポスター完成 | |
19・20 | 9/17 | 6・7 | クラス発表・ポスター準備 | |
学校行事 | 9/18 | 1~3 | 高志探究ⅡA・ⅡB中間発表会 | |
21・22 | 10/1 | 6・7 | 中間発表会振り返り・研究の方向性の修正 研究調査⑦ | WS |
23・24 | 10/15 | 6・7 | 研究調査⑧ 【フィールドワークⅡのプログラム】 フィールドワークⅡ計画 | WS |
25~27 | 11/14 | 5~7 | フィールドワークⅡ | |
28・29 | 11/26 | 6・7 | 研究調査⑨ 発表テーマ、要旨提出 | |
30・31 | 12/10 | 6・7 | 研究調査⑩ ポスター完成 | |
特別授業 | 12/19 | 1~3 4~7 | 通常授業(11/14との交換) 研究調査⑪・発表練習 | |
特別授業 | 12/20 | 1~4 | 高志探究Ⅰ・ⅡAポスター発表会 | |
特別授業 | 12/23 | 1~4 | 高志探究ⅡB本発表会 | |
特別授業 | 12/24 | 1~4 | 高志探究Ⅰ・ⅡAポスター発表会の振り返り 研究調査⑫ | |
32・33 | 1/14 | 6・7 | (理系)研究調査⑬ 高志探究ⅡAの振り返り、キャリアプランニングシートの記入 (文系)SSH講演会② 英語講演会 | |
34・35 | 1/28 | 6・7 | (理系)SSH講演会② 英語講演会 (文系)研究調査⑬ 高志探究ⅡAの振り返り、キャリアプランニングシートの記入 | |
36・37 | 2/25 | 6・7 | 高志探究ⅢA成果発表会について |
研究グループと活動場所
分野 | グループ数 | 活動場所 | 担当教員 |
---|---|---|---|
分野 | グループ数 | 活動場所 | 担当教員 |
1人文科学 | 5 | 高2 A組 | 2社会科学・3外国語と合わせて3名 |
2社会科学 | 4 | 高2 B組 | (1人文科学・3外国語と合わせて3名) |
3外国語・国際 | 2 | 高2 B組 | (1人文科学・2社会科学と合わせて2名) |
4法学・政治学系 | 2 | 大会議室 | 5経済と合わせて2名 |
5経済・経営・商学 | 4 | 大会議室 | (4法学と合わせて2名) |
6教育・芸術・体育系 | 6 | 高2 C組 | 2名 |
7物理・工学 | 4 | 物理教室 | 1名 |
8化学・薬学・生活科学 | 6 | 化学教室 | 9生物学・11数学と合わせて3名 |
9生物学・農学 | 3 | 生物教室 | (8化学・11数学と合わせて3名) |
10地学 | - | - | ー |
11数学・情報 | 1 | 生物教室 | (8化学・9生物学と合わせて3名) |
12医学・歯学・保健衛生 | 5 | 高2 D組 | 3名 |