R5 SSH生徒研究発表会に参加しました

令和5年8月9日(水)から10日(木)に、神戸国際展示場でSSH生徒研究発表会が行われ、本校より、理数科3年生の化学2班(3人)が参加し、研究発表を行いました。

発表タイトル:「デンプンを用いた高吸水性ポリマーにおける吸水倍率の変化について」

本発表会は、全国より200校以上のSSH校が参加する大きな発表会で、学校ごとに発表用のブースが与えられ、そこでポスター発表をします。審査員のほかに、他校の生徒たちが途切れることなく聞きます。代表校に選ばれると、翌日、参加者全員の前で口頭発表を行って、最終審査が行われます。

残念ながら代表校には選ばれませんでしたが、生徒たちは審査員や他校の生徒とのディスカッションを行う中で、多くの刺激を受けたようです。

【当日の様子】

【生徒の感想】

  • 何度も何度も発表や質疑応答を重ねて最後の発表を楽しめた。生徒の方との質疑応答では、校内では聞かれないような深い内容まで質問があり、面白かった。先生方や審査員の方からは様々なアドバイスをいただき、研究へのモチベーションにつながった。アドバイスや意見の中には、自分たちもその場で一緒に考察しながら対話をすることがあり、それが楽しかった。3人での発表でそれぞれが補い合いながらチームワークを発揮できたと思う。受験生だけど自分の気になる分野の個人研究をはじめたくなった‼︎‼︎‼︎‼︎ また、他の学校の研究を聞くことができ、さまざまな知識と視点を得ることができた。ハイレベルな発表で、自分の志望している薬学に近い研究も多くあり、とても興味が湧いた。タイトルを見ただけでは、はじめはまったく興味がなかった数学や情報、物理分野の研究発表でも、実際に聞いてみると、疑問がたくさん出て、発表と質疑応答を通して面白いと思えた。代表校の発表は、やはりポスター以上にレベルが高く、たくさんの検証と実験を重ねており、自分たちの研究に不足していたのはこれだと思った。全ての発表を通して、理数科目をもっと勉強してこのレベルに近づきたい!という意欲につながった。
  • 発表以外でも、研究やそれ以外の学校の話をして、同じブースや同じ東北から来ている人と話すことができ一期一会の友だちができた。コミュニケーション能力も高くて本当に凄かったし、とにかく全国の人と話せるのが楽しかった‼︎‼︎
  • グループとしては実験が確実に進行しているかの確認ができていなかったこと、複数の観点からの研究ができなかったことが課題だったと思う。学校によっては顕微鏡で観察した図を載せたり、大学と連携して実験の正確な値を確かめており、聞き応えがあった。また、私たちのグループの審査の時に、私たちが着目していた観点とは別の観点からの研究もやって欲しかったというご意見をいただいた。もっと広く方法を模索すればさらに良い研究になったと思った。また、自分たちでは気づかないことはたくさんあるので外部の方から研究を見てもらい、アドバイスしていただく機会の大切さを知った。
  • 個人としては、ポスター発表の際に受け答えをすることができなかったことが課題として残った。自信を持って答えられず、他のメンバーに任せてしまった部分があった。今後は自分の頭の中で内容を整理して話せるように努力しようと思った。
  • ハイレベルな研究を見れた経験は大変刺激になり、今後の糧になるのだと思います。自分の進路選択においても参考になりました。特に横浜サイエンスフロンティアの帰山さんの研究に出会えてよかったです。興味のもとで何度も観察を繰り返したから、新たな発見ができた。基礎研究の魅力、研究の醍醐味を見られた気がします。特に対面で話したわけでもなく、ポスター発表と口頭発表を見たというだけの関わりでしたが、彼女のような研究者になりたいと憧れます。基礎的な研究がしたい、自分の情熱を持って新たな発見や創造がしたい、という自分の気持ちに気づくことができました。今回は賞には縁がなかったですが、あの場に参加できたことや素晴らしい研究と研究者に出会えたことを誇りに思いたいです。
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