R5 高大連携講座(未来探究講座)(7月)
令和5年7月3日(月)から5日(水)の三日間、三者面談期間の午後1:30~2:40に、高大連携講座(未来探究講座)を8講座実施しました(うち3講座はオンラインで実施しました)。
本講座の目的は、大学で取り組まれている研究や学習の内容について学ぶことで、その分野に関する興味・関心を高め、将来の進路選択に役立てることです。
7月6日(木)に行われた地域連携講座とともに、今年度より、附属中学校の総合的な学習の時間の一環である「未来探究講座」として位置付けられ、附属中学生が(地域連携講座と合わせて)1講座以上受講することになりました(高校1年生も同様に1講座以上受講することになりました)。
そこで「自分の学びは、自分で作る!」と題して、生徒組織の中に作られたSSH委員会の生徒と附属中学校3年生希望者によって、受講する講座が選ばれました。
【今回実施した講座の一覧】
回・月日 | 講義テーマ | 講師 | 参加 |
第1回 7月3日(月) | 人工知能と画像認識 | 岩手大学理工学部システム創成工学科 准教授 木村 彰男 氏 | 43名 |
ロミオとジュリエットの恋の落ち方 | 東北学院大学文学部英文学科 教授 福士 航 氏 | 120名 | |
第二言語習得研究に基づく英語勉強法 | 東北学院大学文学部教育学科 教授 村野井 仁 氏 | 59名 | |
第2回 7月4日(火) | みえるしくみと眼の再生医療 | 岩手大学理工学部化学・生命理工学科 教授 冨田 浩史 氏 | 61名 |
依存と行動の心理学 | 東北学院大学人間科学部心理行動科学科 准教授 東海林 渉 氏 | 123名 | |
第3回 7月5日(水) | 原子・分子を支配する法則 | 岩手大学理工学部化学・生命理工学科 助教 鈴木 映一 氏 | 51名 |
『死生学』って何だろう? | 東北学院大学文学部総合人文科学科 教授 原田 浩司 氏 | 109名 | |
経済学って何が面白いの? | 東北学院大学経済学部経済学科 教授 篠崎 剛 氏 | 34名 |
【講義の様子】
【生徒の感想】
- 人工知能の仕組みや人間との比較、画像認識の仕組みや現在利用されているシステムについて学び理解が深まった。説明が分かりやすかった。(高1)
- ロミオとジュリエットの内容を詳しくは知らなかったが、韻を踏んでいたり詩を作ったりしていて巧妙な技術が施されていて面白いと思った。普段着目しないような観点から着目するということの面白さを知った。(高3)
- 私は、英語は将来に有利に働いたり社会に出たときにきっと必要になるから、という理由で勉強していました。しかし、今回の講座を通して、私は英語を、世界中の人とつながるために、色々なものを見る目・力を育むために勉強しているのだといいう新しい視点を得ることができました。英語学習をポジティブに考えることができ、英語が楽しいものであることを再認識できました。(高1)
- 将来の夢が医師なのですが、医師になってやりたいことがはっきりしました。それは、研究です。チャネルロドプシンの開発について聞いているときに、最先端医療について詳しく調べたいと思いました。(中3)
- 今回の講座でアクセルの役割をもつ報酬系とブレーキの役割を持つ前頭前野の働きのバランスが崩れることで依存状態に陥るという仕組みが分かった。また、思春期は、脳の中で最も発達が遅い前頭前野と急速に発達する報酬系との差が開くため、依存状態になりやすいことが分かった。これらのことから、前頭前野が発達する今の時期にインターネットなどの使い方に気をつけることの大切さや今までの自分のインターネットの使い方を改める必要があると感じた。スマホ依存から脱却するために、スマホの置き換えなど工夫をして将来後悔しないようにしたい。(高2)
- 難しく理解できなかったところが多々あったが、難しいからこそますます興味が湧いてきた。将来の夢にも深く関わっていると思うので、とてもためになった講座だった。(中2)
- 今回の講座で学んで「死」って身近なものだと感じました。当たり前だと思っていたことは当たり前ではなく、大切なのだと思いました。大学では自分が知りたいことを教えてくれるのだと思っていたけれど、自分自身が答えを探求し見つける手がかりを見つける場所だと知って、なるほどと思いました。(中3)
- 経済学とは、人々の選択に基づくものであることがわかった。価格などによって私たちは政府や企業にある程度コントロールされているということが面白いと感じた。また、企業は需要曲線というものを用いて消費者の行動を予測し売買していると知って、経済とはすごく奥が深いものなんだなと思った。とても楽しい講座だった。(高1)